メタバースコミュニティの『BridgeSpace』をリリースしました。
今回はBridgeSpaceを作った目的と今後の方針についてざっくりと書いていきます。
BridgeSpaceとは?
「BridgeSpace」はメタバースプラットフォーム(Spatial)とチャットサービス(Discord)をかけ合わせることにより、空間的距離・時間的な制限を気にせずに交流を図ることができる会員制のコミュニティです。
「Bridge(架け橋)となるSpace(空間)」という意味が込められています。
参加するには?
BridgeSpaceに参加するには、以下のGoogleフォームから必要事項を記入のうえで申請をお願いします。2023年2月現在、参加費は無料です。
記入いただいたメールアドレスに対して、Discordに参加するためのメールが送信されます。Discordにはビーチやキャンプ場などの空間に移動するためのリンクが共有されています。
なぜ作ったのか?
なぜメタバースコミュニティを作ったのかは以前に書いたとおり、「自分の居たい場所で、自分のやりたいことを実現する場を作るため」です。
もっと噛み砕くと、「自分の居たい場所で、自分のやりたいことを実現する」にはそれ相応の実力と運が必要です。
実力については自分に足りない要素を見つけてそれを補う又は、足りない要素を無視できるほどの圧倒的な強みがあれば問題ないでしょう。
運については、一回あたりの確率を上げることはできませんが、試行回数を重ねることで期待する結果を得ることはできます。
(サイコロを1回投げた時に1の目が出る確率は 1/6 ですが、サイコロを5回投げればそのうち1回でも1の目が出る確率は 7775/7776 になるはずです)
何を当たり前かつ無茶苦茶なことをと思うかもしれませんが、地方だとそのサイコロを1回投げることすら難しいことがあります。
それを解消するために、「どこからでも参加できるコミュニティ」を用意して、みんなで協力してサイコロを投げるチャンスを逃さないようにすれば良いのではないかと考えました。
だからこそ、コミュニティを運営しています。
BridgeSpaceでできること
参加申請フォームには以下の5つを記載していますが、より重要度の高い内容に絞って3つ紹介します。
- メタバースの空間は常時開放されていて、いつでも好きな時に入室して、交流・コンテンツ(面白い記事のシェア・個人開発アプリ等)の閲覧が可能
- 興味関心に合わせた空間が用意されているので、好きな空間に移動して交流
- メタバース空間内で毎月定例の座談会
- 空間に入れない人向けに活動の記録をDiscordでも共有
- コミュニティのメンバー内でコンテンツの共同制作
24/365使えるメタバース空間での交流
24時間365日開放された空間で、コミュニティ内のメンバーと交流をすることができます。雑談や作業会、イベントなどもいつでも好きなタイミングで開催できます。
普通のオンラインイベントの場合には、主催者がテレカンツールを準備する必要があったり、人数が増えたときに喋りづらかったり、イベント後の余韻を楽しむ余裕がなかったりする問題があります。
しかし、BridgeSpaceならば常に空間は開放されているので、メタバース空間に入るだけでOKです。
会話についても近くの人の声しか聞こえない空間も用意されているので、オンラインイベント特有の参加者が多くて何も喋らずに終わる交流会みたいなことは起こりません。
オンラインの24時間営業のコワーキングスペースができたと考えると分かりやすいかもしれません。
お手軽なメタバース体験
「メタバースってVR機器や高性能のPCがないとできないんじゃ…」「メタバースを始めるハードルが高い」と思っている方がいらっしゃるかもしれません。
BridgeSpaceならそんな心配は不要です。BridgeSpaceはSpatialというメタバースプラットフォームで空間をデザインしており、スマホ・PC・VRに対応しています。
さらに、BridgeSpaceはスマホに最適化した空間デザインになっているため、VR機器や高性能PCがなくてもかんたんにメタバース体験をすることができるのです。
コミュニティメンバー内でのコンテンツ制作
BridgeSpaceにはスマホでお手軽にコワーキングスペースのように交流できる空間があるので、リアルで起こっていたようなコラボレーションが可能になると考えています。
コワーキングスペースのオーナーさんが利用者をつなげるような動きですね。
すでに動いている例として、コミュニティメンバーの人がメタバース空間の歩き方の記事を書いてくれています。他にもコミュニティ内のイベント管理アプリの開発や壁打ち会なんかも進んでいます。
今後の方針
既存コミュニティとのコラボ
現在交渉中でイベント名は出せないのですが、いくつかのコミュニティとコラボして、メタバース内にサテライト会場を設置することを検討しています。
新型コロナウイルスに対するオフラインイベントへの影響は小さくなったものの、オフラインイベントへのイベント参加に抵抗がある人、遠隔地に住んでいるためにオフラインイベントに気軽に参加できない人等いると思います。
そういった人たちが、BridgeSpaceを活用することで諦めるしかなかったイベントへの参加が可能になります。
コミュニティ内クラブの設置
コミュニティ内にはエンジニアからマーケター、デザイナー等の専門技能を持った方々がいます。
当然ながら趣味嗜好も違うので、各々の好みにあったコミュニティ内コミュニティ(クラブ活動)ができるようにしたいと思っています。
いまはそんなに数がないですが、この数を増やしていきたいです。
BridgeSpaceフェスの開催
これは1/4冗談、3/4本気の構想ですが、ある程度コミュニティのメンバーが集まったタイミングでリアルとメタバースの両方でのフェスを開催したいと考えています。
メタバースのコミュニティといってもリアルでの集まりを否定しているわけではなく、「リアルで集まれるならそれがいいし、メタバースで集まることにも利があるよね」というスタンスでやっています。
可能ならば今年の9月あたりにはやりたい!!
3つの失敗からのリベンジ
実は、このコミュニティを作るにあたって、大きく3つくらいの失敗をしています。
その失敗をかんたんに紹介していきます。
TalkSpace
1つ目は音声SNS「Talkspace」での失敗です。
厳密にはコミュニティではないですしエンジニアとして関わっただけなので、失敗に含めるべきかは微妙ですが、今の自分がいたらきっと違った結果になっていたと思うので、上げておきます。
かんたんに説明すると国産の「Bondee」で8年くらい前に開発に関わっていたサービスです。ご存知の方はほとんどいないことから察せられるように、すでにサービス終了しています。
ここでの失敗は簡潔にいうと「アバターを導入することで、コミュニケーションがより円滑になることがなかった」です。
詳しく聞きたい人はBridgeSpaceまで聞きに来てください!笑
鹿児島.mk
2つ目は、鹿児島のエンジニアコミュニティ「鹿児島.mk」での失敗です。
https://kagoshima-mk.connpass.com/
鹿児島.mk は「プログラミング初学者や初見のエンジニアでも気軽に参加できる」 をコンセプトにした鹿児島特化のエンジニアコミュニティです。
connpassグループの参加者は200名超え、今も定期的にイベントも開催しているのですが、僕の目指していた方向性に進めることができなかったため失敗として扱っています。
具体的には、自分たちと同じような段階で悩んでいるエンジニアの人たちと仲良くできるコミュニティを作ろうとしていたら、いつの間にかプログラミング初心者向けのコミュニティとして見られてしまったというものでした。
要は「野球サークルを作ろうとしたら、サッカーサークルになっていた」というもので、どっちが良い悪いとかの話ではありません。
ここでは「目先の集客に囚われてコミュニティの方向性を見失うと、後の舵取りが大変になること」を学びました。
ヒラマサ
3つ目の失敗は、エンジニアサークル「ヒラマサ」です。
「ヒラマサ」は無償でプログラミング初心者の人たちにプログラミングを教えて、自分たちと同じ段階に引き上げることを目的にしたサークルです。
サークル内のメンバーで、コンテンツの協同制作や勉強会などを行っていく予定でしたが、本業の片手間でプログラミングの指導を行うことが非常に難しく、継続が困難になりました。
ここでは「コミュニティ内におけるモチベーションや報酬設計を事前に決めておくことの重要性」を学びました。
最後に
以上のような想いや過去の失敗を超えて、BridgeSpaceを運用していこうと思っています。
もし少しでも興味を持った方がいれば、以下のフォームから申請をお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございます!