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コロナ禍の地方のエンジニアコミュニティのあり方

コロナ禍の地方のエンジニアコミュニティのあり方

鹿児島 Advent Calendar 2020 の13日目の記事です。

くすたんです。

こちらのアドベントカレンダーは技術以外の話も書けるので、コロナ禍で地方のエンジニアコミュニティに起きた問題とその対応を書いていこうと思います。

概要

いま僕が中心となって活動しているコミュニティには「鹿児島.mk」と「ヒラマサ」があります。

「鹿児島.mk」はどんな人でも気軽に参加できるエンジニアコミュニティ、「ヒラマサ」は共同開発を行うエンジニアサークル、という位置づけです。

コミュニティができてからの遷移については別の記事にも書いているので、そちらをご覧ください。

鹿児島でエンジニアコミュニティを立ち上げて半年で急成長した話 | メタバースで遊ぶ鹿屋・鹿児島のアプリエンジニア鹿児島でエンジニアコミュニティを立ち上げて半年で急成長した話 | メタバースで遊ぶ鹿屋・鹿児島のアプリエンジニア鹿児島大学 Advent Calender 2019 最終日の記事です。 今回は今年の7月に立ち上げたエンジニアコミュニティ「鹿児島.mk」の活動報告と今後について書きます。https://blog.kusutan.com/articles/c-kA7Ly1WStzxwoENpXD3Z/

「鹿児島.mk」のオンラインでのコミュニティ活動について | メタバースで遊ぶ鹿屋・鹿児島のアプリエンジニア「鹿児島.mk」のオンラインでのコミュニティ活動について | メタバースで遊ぶ鹿屋・鹿児島のアプリエンジニア新型コロナウイルスの影響でオンラインでのコミュニティ運営が中心になったことと、7月で鹿児島.mkを設立して1年になったので、未報告分の活動の振り返りと今後のことを書きました。https://blog.kusutan.com/articles/c-XAlgeDSxIJot3rNjMwvz/

直面した問題

オンライン開催でも問題なく運営できることが分かってから、3ヶ月ほどしてまた新たな問題に直面しました。

端的に言うと「オンラインのみのイベントでできることが少なくなり、コミュニティの運営が難しくなっていったこと」です。事実として、9月末の「鹿児島.mk #13 オンラインもくもく会」を最後に運営陣がしっかり入ってのイベント開催が行われていません。

イベント参加者数の画像を添付しますが、実際にオンラインのみのイベントに切り替えた当初はうまくいったものの、参加者数は徐々に減っているのが分かるかと思います。

connpassのイベント参加者推移

7/31開催の「鹿児島.mk #11 おかえりオンラインLT大会」は19人参加しているように見えますが、これはイベント進行の都合上、今まで参加枠にいなかった運営陣が6人ほど参加枠に加わっているためです。本来の「鹿児島.mk #11 おかえりオンラインLT大会」の参加者数は13名ということになります。

この原因は主に2つあると思っています。

  1. オンライン開催になったことで参加者間の交流の難易度が上がった
  2. 交流ができないことで、あえてイベントに参加する理由がなくなった

オンライン開催になったことで参加者間の交流の難易度が上がった

こちらの記事でも書いたように、オンライン開催自体はツールをうまく活用することで、なるべく困ることがないようにすることはできました。

しかし、オンラインでできないことを諦めた結果、参加者間の交流がオフライン開催のときと比べて上がってしまったように感じます。

中には「オンラインでも十分に交流できる」という人がいるかもしれません。その人たちに確認したいのが、

  1. オンラインでの交流の前にオフラインでの交流があって、既に関係値が築けていたのではないですか
  2. もしオフラインの場であればもっと早くまたは深く打ち解けられたのではないですか
  3. 十分に交流できているのは会社内に収まったコミュニティの話ではないですか

というところです。

既に築いた関係値が使えたり、参加者自身のコミュ力が高かったり、仕事という制約がある会社内での交流だったりでない限りは、オンラインでの参加者間の交流は敷居が高いままとなってしまいます。

交流ができないことで、あえてイベントに参加する理由がなくなった

エンジニアコミュニティにおけるイベントへの参加理由は、大きく「技術習得」か「交流」のどちらかであると考えています。

界隈で有名な人が登壇するようなイベントには、技術習得を目的に参加する人が多いでしょうし、地域の小さなコミュニティが開催するイベントは、交流を目的に参加する人が多いように思われます。

鹿児島.mkは当然後者にあたり、イベントで話題に上がったテーマや各々がやっていることについて、懇親会等で交流することまでが1つのイベントの流れだと考えています。オンラインで

もちろん、技術習得を目的としたイベントを開催すれば人は来てくれるかもしれません。しかし、さくらじまハウス2020でも話をしたように、ウェビナー形式のイベントを開催して主催者と参加者間が教える側と教わる側になることは避けたい思いがあります。

これからの対応

仮に前述した考察が外れていたとしても「オンライン開催で参加の敷居が下がっているにも関わらず、参加者数は減少している」というのは事実です。これに対しては何かしらの対策を打たなければコミュニティとしては衰退してしまいます。(必要ないなら衰退しても問題はないですが笑)

この問題に対応するために次のように対応していこうと思います。

オフライン開催の復活

新型コロナウイルスの感染状況を見つつではありますが、厚生労働省の発表しているイベント開催の指針に従いつつ、細心の注意を払ってオフラインのイベントも開催していこうと考えています。

実際に先月に開催した「鹿児島.mk #13.1+design デザインもくもく会」に関しては、オフラインとオンラインの同時開催ではありますが、参加者数がまた回復の傾向にあります。

新型コロナウイルスの様子を見つつ、ゆっくりとオフライン開催ができればと考えています。なお、オフライン開催の際には厚生労働省の指針を参考にしているうえ、開催場所は公共の施設に利用申請を出す必要があるため、本当にまずい状況になった場合にはオフライン開催も中止になるかと思います。

誤解のないように記載しておくと、オンラインイベントの存在を否定しているつもりはありません。オンラインカンファレンスやウェビナーのように、技術習得を目的としたイベントの場合は、オンライン開催は地方勢からすると非常にありがたく、僕自身も積極的に活用させてもらっています。あくまで、地方のコミュニティのイベントで交流が目的になる場合には何かしらでオフラインでの接地面が必要なのではないかという意見です。

12月開催のイベント

特に問題が起きなければですが、今月の27日(日)にも鹿児島.mk #13.2+dev Flutter体験会をオフラインで開催予定です。

オンライン開催のイベントはどうするのか

正直分かりません。オンライン開催でも十分いいものができそうならオンライン開催しますし、できないなら多分やらないです。ここに関していいアイデアがあったらぜひ鹿児島.mkのSlackからアドバイスください!

まとめ

コロナ禍でもツールをうまく活用することでコミュニティ内のイベント運営は可能です。しかし、イベントに参加している目的が何かのかを把握した上で打ち手を打たないと、コミュニティは衰退していってしまいます。

とりわけ地方のエンジニアコミュニティに参加している人の目的は「交流」にあると思うので、無理のない範囲でオフラインでの交流の機会を設ける、オンライン上でもオフラインと遜色ない交流ができる仕組みを設ける等の対策が必要だと感じました。

おまけ

書いた後で気づいたのですが、このような記事があるのを見つけました。今回の記事で書いたようなことがほぼ記載されていて、どの地方のコミュニティも同じような問題に直面しているようです。


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